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ドイツ暮らしのキロクチョウ


 新しい仕事が決まりました。
いつかはココでも日本語を教えられたらいいなと思っていた学校から、いきなりウチに電話。
日本語担当の先生のうちの1人が突然続けられなくなったとかで、
来セメスターのカタログを印刷屋さんに持っていく前の日の出来事でした。

9月に娘が幼稚園に入るんで、やっと育児からちょっと解放される~
少なくても1年は、今までやりたくても出来なかったことをやりながらのんびりするんだ~、
と思っていた矢先の出来事。
でも、このチャンスを逃したらまたいつ空きがでるかもわからないので、即しました。

ココは、かなり規模の大きい学校で、毎セメスター、
日本語だけでも15以上の講座が開かれています。
かつて、うちのダンナも1年間のみながらココで日本語を勉強したし、
私がドイツ語を勉強したのもココでした。

20歳と16歳になるお子さんを育て上げた担当者が言ってくれたありがたいお言葉
「まだ子どもが小さくて、手をかけてあげたい時期だろうから、
 できる範囲で、徐々に担当できる講座を増やしてくれていったらいいから。」

こういう環境があったら、子どものいる女性も、
家事と育児と仕事を両立させながら、気持ちよく働けるよね。

せっかく与えられたチャンスと厚意。がんばろっと。


ドイツに来て5年、自分の日本語がかなり壊れてきています。
この状態、日本語教師として、絶対よくないんじゃないかと悩む今日この頃。

*問題その1*
自分の生活の中で使わない言葉(漢字なんて問題じゃなく、言葉そのもの!)が、
ぱっと頭に浮かばなくなってきている。

昨日の、毎月恒例の日本語教師の勉強会でのこと。
「昔ダイエットでも流行ったアレ、アレ…。」
「重量挙げのバーベルじゃなくて…。」
「鉄亜鈴よりももっと最近の言葉で…」って、
日本語を教える人々(全員日本人、在独歴は35年~5年)が9名、
みんなで頭を悩ませて、結局思い出せなかったあの言葉。

あ、ダンベルだ!
みんなと別れて一人駅を歩いている時に思い出しました。


*問題その2*
日本で最近使われ始めた日本語があまりアップデートできない。

2006年の流行語大賞受賞語を調べてみたところ、
この類の単語は、新聞とか雑誌でも目にしているらしく大体わかる。

ただ、友だちのブログやメールに書かれる日本語で、たま~に、
全く意味のわらないものとか、
「最近はこういう言い方をするのか」と学習体勢にさせられる表現が。

意味がわからなくて友達に聞いた単語は、
2年くらい前の「韓流」、最近では「ぎゃぼー!」。
意味はわかるけど、自分で使ったことはまだないなと思う表現は、
友だち(日本在住者のみ)の6月中のブログをチェックしてみただけで、
「イケメン」と「チラ見」。


こんなのたいしたことないよ~って、思うかもしれないけどね、
ドイツに来てたったの5年、日本の情報もそれなりに入ってくる生活をしていてコレよ!
35年後の自分の日本語の状態がなんとなく想像できてしまうのも怖いの。
ドイツで35年くらしている日本人の日本語教師にね、
「ラジカセにCDがついているものは、日本語で何て呼ぶの」とか、
「合コンは何の省略形?」
「カレシ の発音方法は?」とか聞かれたことがあるんだよね。

もちろん、新しい表現の全部が全部、時代の洗礼を受けて、
日本語として定着していくわけじゃないんだけど、
誰かがいつか「~という言葉は、日本語として定着しました」って
宣言してくれることなんてないから、やっぱり自分で丁寧に日本語に接していかないと。

新聞や雑誌の日本語だけじゃなくて、
ブログなんかの「日常日本語」もちゃんと日本語教師の姿勢で読んで、
連ドラなんかも見たほうがいいんだろうな。


そうそう、それから、コレを読んでくれるミナサマにお願いです。
読んでいて、なにかひっかかる表現(間違いとか、死語とか)を、
私がもししていることに気づいたら、教えてください!!
絶対機嫌悪くしたりしないし、本当に切実な問題なのです。






私のところで日本語を勉強しているクリストファー(23歳位だったかな、保育士の卵)が、
3月30日から、日本に初上陸しています。

きのう、日本からメールをくれて、初めての日本に大興奮の様子。

彼の来日の目的は、観光じゃないのです。
なんと、忍術修行のため、関東圏内にある道場めぐりをすること!
彼は、空手とか柔道とかそういう日本のスポーツが好きで、
ここ何年かは、忍術にはまっているらしい。
初めて彼の口から「ニンジュツ」って聞いた時には、
「忍術」なかなかを連想できなかったし、
そんなものにはまってしまって大丈夫なのかぁ、と思ってしまったのですが、
彼の姿勢は真剣そのもの。
たぶんそんな風に反応しては忍術をやっている人々に失礼なんだという雰囲気が漂っています。
仕事が終わった後、真面目にドイツにある道場に通っているし、
週末時間があれば、パリやウィーンまでトレーニングにでかけておるのですよ。

忍術やってる知り合いなんて、今までの人生で、彼一人だわ。頑張れクリス!
そして私も、ドイツ人を驚かせてしまうような、ドイツ文化にはまってみたいものだ。


こちらでは9月に新学期がスタートし、
私の日本語コースも、新セメスターが始まりました。
去年から引き続きで2年目のクラス14名と、
今年から参加の初級者クラスの12名が、私の愛すべき教え子タチです。

去年から引き続きのクラスの参加者は、
ドイツ人+オーストリア人でみんなドイツ語を話すので、
迷うことなく、ドイツ語を使って日本語を教えてきました。

それが、今年からの初級コースには、
ドイツに来て1年にも満たないベトナム人あり、
ドイツの米軍基地で生活しているためほとんどドイツ語を話さないアメリカ人ありで、
ドイツ語と英語の両方で説明を加えながら、日本語を教えることになってしまいました。

でも、この教え方って、どうなんだろう。
普通、日本で、いろんな国籍の人々に日本語を教える場合は、
共通教授言語がないこともあって、
日本語で日本語を教えるという方法(直接法)をとる。

私も、おもいきって、この方法で教えてみようかとも考えたけど、
これで、ドイツ人は納得するんだろうか…。
それに、「どうもありがとうございます」を知らない人々に、
「ありがとう」と「どうもありがとうございます」の違いを、
摩訶不思議な日本語だけで伝えようとしたら、ものすっごい時間がかかってしまうよね。

2年目なので、少しは楽に授業できるかと思いきや、
新しい問題にぶち当たってしまいました。
そんな訳で、1コマ90分間、日本語とドイツ語と英語で頭をフル回転させています。
脳の年齢若返るかな。

私が日本語コースをやらせてもらっている市民大学主催の、
言語部門のディナーパーティーに行ってきました。

ここの市民大学では、セメスターごとに、約20種類の外国語のコースが開講されています。
参加者が多いのは、英語・スペイン語・イタリア語・フランス語のコース。
ドイツ人が休暇にでかけることの多い国の言葉が上位を占めます。
ここまでは、普通に納得。

なのに、いきなり5位に、去年の9月に開講され始めたばかりの日本語が登場。
(フランス語と日本語の参加者総数には、100人ちかい違いがありますが…。)

だから、今日のパーティーでは、日本語コースが注目の的でした。

シェフ「どんな人が一体日本語を勉強しているんですか。やっぱり学生が多いの?」
私「14歳の学生から45歳の公務員までいますが、20代後半が多いですね。」
シェフ「じゃあ、仕事で日本語が『必要』な人が多いんですね。」
私「いいえ、仕事で日本語を必要としている人はいませんね。
  ほとんどの人が『趣味』で日本語を勉強しています。
  日本や日本の文化が大好きで、他の日本ファンを求めて来ているみたいです。」
シェフ「『趣味』だけでそんな難解な言語をみんな勉強しに来るんですか。
    それに、1セメスター終えても4人しか辞めていない。それも驚きですね。」
私「参加者同士とても仲がよく、いい関係が築けているからだと思います。
  みんなでよく日本食レストランや日本関連のイベントにでかけていますよ。」云々

と、こんな感じの会話が、いろんな人と永遠と交わされました。
静かな静かな、でも衝撃的な日本フィーバー、続いています。

isoha

Author:isoha
遊びに来てくださって
ありがとうございます。
たまにたまにですが、
更新しています(笑)。

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